総合リハビリテーションセンターGeneral rehabilitation center

この度は、当総合リハビリテーションセンターのホームページを閲覧頂き、誠にありがとうございます。私たちは病院理念に基づき、地域に根差したリハビリテーションの実践を行っています。患者様(利用者様)、ご家族様から選ばれる総合リハビリテーションセンターを目指して日々取り組みをしております。

理念・診療方針

理念

個別性を尊重した真心の対応

診療方針

急性期から回復期、生活期、そして終末期まで包括的な
リハビリテーションを実施致します。

教育活動

  1. 1

    新人教育について
    入職より約一ヶ月の研修期間を設け、その間に各部門(外来・一般病棟部門、回復期リハビリテーション病棟部門、地域包括ケア病棟部門、デイケア部門、訪問リハビリテーション見学、手術見学など)を経験してもらいます。約一ヶ月間の研修の後、部門配属となります。 研修期間中やその後一年間を通して医療における法令法規や医療安全管理、医療機器取扱い、接遇に至るまで様々な研修を行います(下記年間表を参照)。

  2. 2

    学術活動の支援
    日々の臨床を学術的に振り返りアウトプットすることや学術的な視点から臨床での取り組みを検討することなどを目的に学術活動の支援をしています。(<学術活動の項を参照>)発表は有志の者で行いますが、大学教員からのサポートも受けながら、エビデンスに基づいた臨床力を高めるための支援を行っています。

設備

臨床・教育・研究を支援するため、様々なリハビリテーション機器を設置しています。

心肺運動負荷試験(CPX)

実施例
  • 間質性肺炎による体力低下
  • 肺サルコイドーシスによる体力低下
  • TKA術後症例 など

重心バランスシステム(平衡機能計)

その他:心電図・筋電図・CYBEX など

リハビリテーション対象疾患

  • 人工関節など整形外科手術後のリハビリテーション
  • 内部(心臓・呼吸器・腎臓など)障害のリハビリテーション
  • がん患者様のリハビリテーション
  • 透析患者様のリハビリテーション
  • 脳血管疾患患者様のリハビリテーション
  • スポーツ外傷後のリハビリテーション(ACL損傷など)
  • 摂食・嚥下訓練

一般病棟部門(急性期病棟・地域包括ケア病棟)

骨折や手術後の整形疾患、脳梗塞等の脳血管疾患、糖尿病・心不全等の内科疾患、透析治療中、がんなどの患者様に対して、急性期から終末期まであらゆる疾患に対応しています。また、患者様が退院後に安心した生活を送れるように、入院中から医師・看護師・ソーシャルワーカー・管理栄養士等の多職種と連携しながら支援をしています。退院後もリハビリテーションが必要な方に対しては、通院でのリハビリテーションも実施しています。

特徴
急性期のリハビリテーション

骨折や手術後、がん、内科疾患などの患者様に対して、入院早期からリハビリテーションを実施しています。患者様の病状に合わせて、筋力増強運動や再び日常生活を取り戻せるように動作練習を行い、今の能力を最大限に引き出せるように実施しています。

手術前からのリハビリテーション

人工膝関置換術やがんの外科手術などを予定されている患者様に対して、手術前の状態把握や手術後のリハビリテーション計画の説明を行い、患者様の不安を少しでも和らげられるように関わっています。また、リハビリテーションスタッフが手術見学を行うこともあり、個々の患者様に合わせたリハビリテーションプログラムを立案しています。

手術見学中の風景
手術による侵襲部位の確認や注意点などを医師と情報共有し、手術後のリハビリテーションに活かします。

透析患者様のリハビリテーション

必要に応じて安全管理をしながら透析中も運動療法を実施しています。また、多職種でのチームカンファレンスや日々の患者様の活動量を把握しながら運動量の設定をしたり、足病変の予防・改善に向けて理学療法士によるフットチェックなどを実施しています。

透析中の運動療法の様子
透析をしながらリハビリが実施できるように、多職種と安全管理をしながら介入しています。

がん患者様のリハビリテーション

がんの患者様に対して、手術前から終末期まであらゆる時期に対応し、患者様や家族様のご希望に寄り添いながらリハビリテーションを実施しています。また、多職種と連携し、カンファレンスやがんリハラウンド(回診)を行っています。

カンファレンス
医師、看護師、リハビリテーションスタッフと患者様の病状や思いを共有し、話し合いをしています。また、実際に病室へ伺い、直接患者様の声を聴きながら進めています。

糖尿病教室の開催

毎週火曜日に糖尿病教室を開催し、リハビリテーションスタッフも参加しています。その中で、月に1度リハビリテーションスタッフが担当し、運動指導を行っています。

糖尿病教室の様子
運動のパンフレットを配布し、それに基づいて直接運動指導をしています。

退院支援(多職種カンファレンス・家屋調査など)

退院に向けて、多職種でのカンファレンスを実施しています。また、必要に応じてご自宅に伺い、段差・手すりなどの環境調整や患者様も同行して一緒に動作確認やアドバイスを行っています。

在宅部門との連携

訪問リハビリテーションスタッフやデイケアスタッフなどと連携し、患者様の病状や退院後の生活に対するご希望、リハビリテーション目標等を話し合いにて情報共有しています。

回復期リハビリテーション部門

回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患または大腿骨頚部骨折などの病気で急性期を脱しても、まだ医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者様に対して、多くの専門職種がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病棟です。

特徴
リハビリカンファレンス

患者様や家族様が安心して退院後の生活が送れるように、多職種が連携して患者様一人一人の目標や退院後の方向性、リハビリのすすめ方を繰り返し検討します。

転倒カンファレンス

当院では、日常生活での活動量の向上を目指しながらも、転倒予防、再転倒予防に向けて多職種で情報共有を行い、対策を検討しています。

病棟でのリハビリテーション

リハビリ室での理学療法・作業療法・言語訓練の他に、病棟では看護師、介護福祉士がリハビリスタッフと連携し、病棟生活での動作能力の向上を支援しています。

フレイル(※1)・サルコペニア(※2)に対するアプローチ

高齢者において様々な二次的な障害や合併症を引き起こすと言われている、フレイルやサルコペニアの予防に向けて、身体機能や栄養面のチェックを行い、多職種でのアプローチを行います。

※1 フレイル:「Frailty」を日本語に訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などになります。

※2 サルコペニアとは、加齢に伴う筋力の減少、又は老化に伴う筋肉量の減少のことを指します。

安心した在宅復帰に向けて・・・
  • 住宅改修の提案
  • 外出・外泊の練習
  • 家事・買い物動作の練習
  • 家族様への介助をアドバイス
  • ご自宅への家屋調査や動作練習

カンファレンス
退院後の生活を安心して迎えられるように、多職種で日々検討をしています。

家屋調査・動作指導の一例
退院後の生活が安全に過ごせるように、患者様と一緒にリハビリスタッフがご自宅に伺い、ガーデニング作業の動作練習や動作の確認を行っています。

訪問リハビリテーション部門

池田病院の訪問リハビリテーションとは

当事業所では要介護または要支援状態である利用者様に対して、理学療法士、作業療法士が直接ご自宅に伺い利用者様の「その人らしい生活」の実現に向けて、専門的な立場から生活環境に合わせたリハビリテーションサービスを提供しています。
当事業所は池田病院内にあり、医師等との連携により迅速な対応を心がけ、宝持会関連事業所をはじめとする他事業所とも連携し地域に密着したサービスを提供します。

訪問リハビリテーションの対象となる方
医師の指示が必要

当事業所では介護保険適応(要介護・要支援の認定を受けている方)の訪問リハビリテーションを行っています。

  • 退院前後で在宅生活に不安を抱えている方
  • 外出できるようになりたい方
  • 病気や怪我が原因で、寝たきりにならないか心配な方
  • 介助方法を教えてほしい方 など
訪問リハビリテーションの具体的な内容
  1. バイタルチェック(血圧、脈拍、体温など)
  2. 体の状態に合わせた機能運動
  3. 身の周りの日常生活動作の練習(トイレ、入浴、着替えなど)
  4. 家事動作の練習(炊事、洗濯、掃除など)
  5. 外出活動や趣味活動の練習(買い物の練習など)
  6. 自主トレーニングや介助・動作の指導(家族様・多職種への助言)
  7. 住宅改修・福祉用具の利用などへの支援(車いす、ベッド、手すりなど)

目標は利用者様と家族様の希望に沿って一緒に設定しています。また、多職種と連携し協働して支援しています。そのため、内容は個々に合わせて作成します。
「こんな生活がしたい!」「これが楽にできるようになりたい!」等の希望があれば担当者へお伝えください。

駅までの歩行練習風景

外出練習での花見

※写真の利用に関してはご本人の了承を頂いています。

ご利用方法
まずは訪問リハビリテーション事業所へ、お電話でお問い合わせ下さい。
お問い合わせ 06-6721-0151(代表)

学術活動(学会発表・論文投稿)

学会発表 ※学会発表は2017年度実績のみ記載
第7回 日本腎臓リハビリテーション学会
血液透析患者のフットケア-理学療法士の役割と可能性-
第29回 回復期リハ病棟協会研究大会
回復期リハ病棟における高齢患者の活動量について-測定部位、FIM、うつ、転倒予防自己効力感に着目して
第29回 大阪府理学療法学術大会・中河内ブロック新人症例発表会
外出を契機に活動意欲を取り戻し自宅復帰可能となった虚弱高齢者1症例の理学療法経験
第37回 近畿作業療法学術大会
当院における入院高齢患者の「装い」に関するアンケート調査-「装い」を支援する作業療法介入にむけて-
第10回 日本訪問リハビリテーション協会学術大会
当施設における訪問リハ利用者の外出頻度、地域活動への参加、時間の感覚、憂鬱に関する実態調査
終末期患者の緩和ケアにおける訪問リハビリテーションの可能性-2事例を通して-
重症急性膵炎後に廃用症候群を呈した1症例に対する訪問リハビリ
-生活を見守る視点からの介入-
第22回 日本緩和ケア医療学会学術大会
不眠のある終末期がん患者1症例に対する緩和ケアにおける理学療法の可能性
-睡眠計と理学療法ケアシートの活用-
リハビリテーションケア合同学術大会2017
デイケアにおける閉じこもり傾向にあった高齢利用者に対する行動変容理論を用いた実践
-3事例の物語分析から得た知見-
当院回復期リハ病棟におけるサルコペニア症例の特徴からみた今後の取り組み
糖尿病による下肢切断後、多職種連携による訪問リハを実施し生活の再構築を図った認知症患者1症例の実践報告
重複障害を有する独居高齢者の退院支援から見えてきたもの
論文投稿
理学療法科学ジャーナル
2015年11月号
「これからの地域社会に求められる理学療法士像を考える」
理学療法科学学会誌
2014年4月
「両腓骨神経麻痺を合併する骨盤骨折高齢患者に対する理学療法」
2015年3月
「特発性器質化肺炎患者に対して積極的呼吸理学療法を実施した一症例」
2015年7月
「回復期リハビリテーション病棟における終末期がん患者の在宅復帰を円滑にする条件─悪性リンパ腫1症例の理学療法経験を通して─」
2017年6月
「肺サルコイドーシスを有した脛骨高原骨折後1症例に対する全身持久力トレーニングの効果」
2018年4月
「腎臓リハビリテーションにおける高齢血液透析患者に対する理学療法士の役割に関する一考察」

資格取得

  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 日本腎臓リハビリテーション指導士
  • ケアマネージャー
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