整形外科Orthopedic surgery

院長 町井 義和

整形外科は、四肢と脊椎の骨、関節、筋肉、神経などの病気やけがによる損傷を治療する科です。 病気としては加齢によって起こる変性疾患(変形性脊椎症、変形性関節症など)、スポーツや事故による外傷疾患(骨折、腱断裂、半月板断裂など)、透析や糖尿病などに伴う感染性疾患(壊疽、化膿性脊椎炎、化膿性関節炎など)、 骨・軟部腫瘍や転移性腫瘍による疾患、小児の先天性疾患、成長に伴い発生する疾患等多岐にわたります。

関節外科では、変形性関節症に対する人工関節置換術を積極的に行っております。 平成30年(2018年)の実績では、125例と東大阪では最大の症例数を誇ります。 大阪市内の大病院のように、手術後のリハビリテーションを他に任せるようなことは無く、自宅での生活ができるまでしっかりと入院リハビリを続けます。 また内視鏡(関節鏡)を用いての手術を膝、肩に行っております。

脊椎外科ではCT、MRIの診断をもとに、徐圧術を主として行っております。 術後の早期回復のため、手術用顕微鏡を用いて小皮切の手術を心がけております。 高齢者が多く住まわれる地域の病院として、特に骨粗鬆症の治療を積極的に進めております。 最新のX線骨密度計測器による骨密度測定および骨代謝マーカーの測定による正確な診断を行い、ガイドラインに則った最新の治療を行っております。 また骨粗鬆症患者に起こり易い脆弱性骨折に対して、四肢骨折の場合は積極的に手術を行い早期にリハビリテーションを行い機能低下を最小限に食い止めます。 また脊椎の圧迫骨折に対しては、ご自宅での生活が困難となることが多いため、発生直後より入院治療を行い、早期にリハビリテーションを開始することで、できるかぎり元の生活レベルに早く戻れるように治療を行っております。

関節リウマチは自己免疫疾患の一つで、全国で患者数が70万~80万人と推定され、いわゆるリウマチ性疾患の中でもっとも患者数が多い疾患です。 関節リウマチ治療の基本は薬物療法です。1999年にリウマトレックスが関節リウマチに使えるようになり、2003年から生物学的製剤の国内発売が順次開始されたことで、関節リウマチの薬物治療は急速に発展しています。 当院でも生物学的製剤も含めて、複数の薬剤を組み合わせることにより、日常生活はもとより仕事に復帰できるようにしております。

整形外科疾患では患者様の状態を外来診察、レントゲン検査で判断するだけではなく、必要に応じて院内にあるMRI、CTなどの充実した検査機器を利用して迅速に診断を確定します。 外傷では、必要な場合は緊急手術にも対応しております。

当院では、手術治療を積極的に選択しております。特に外傷疾患においては、高齢者は特に早期に様々な検査を行い、緊急手術にて対応するようにしております。 手術後のリハビリテーションも、院内にて最後まで責任を持って行います。 一方、手術を希望しない人、手術の必要のあるものの高齢や内科的疾患のため手術ができない人に対しては、手術をしない治療(保存的治療)をしっかり相談した上で行っております。

担当医

院長
町井 義和
大阪市立大学
日本整形外科学会専門医
整形外科部長
鍋田 正晴
三重大学
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医
診療日程

対象疾患

骨折等の外傷 【上肢】:橈骨遠位端骨折、上腕骨頸部骨折
【下肢】:大腿骨頸部骨折、大腿骨転子部骨折、膝靭帯損傷、アキレス腱断裂
【体幹】:頸椎捻挫、腰椎捻挫、胸腰椎圧迫骨折
関節外科 変形性膝関節症(人工膝関節置換術、膝関節鏡)
変形性股関節関節症(人工股関節置換術)
50肩(肩関節鏡)
脊椎外科 腰部脊柱管狭窄症(椎弓形成術)、後縦靭帯骨化症
骨粗鬆症 骨密度検査、脆弱性骨折
小児整形 先天性疾患、成長障害など
手の外科 手関節障害、肘部管症候群、手根管症候群
スポーツ 四肢の外傷・骨折、腱損傷
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